炎の社長!ただ今奮闘中

〔編著者〕村野兼雄/〔発行年〕1992年/〔発行元〕NOMA総研/〔価格〕
〔概要〕東証1部上場企業JBISの母体となった日本電子計算の経営立直しに成功した村野兼雄氏の奮戦記。日本電子計算は1980年代後半、きたるべきネットワーク時代を見越して大規模なコンピュータセンターを建設したが、それが過剰投資となり急速に経営が傾いた。協和銀行の次期役員候補と目されていた村野氏が立直しのために赴任した1985年、「椅子が破れていて、中のスポンジが見えた。ひでぇ会社に来ちゃったな、と思った」という。「責任はオレが取る。どんどん面白いことをやろうじゃないか」と社内に呼びかけ、これがソニーとの提携(UNIXワークステーション「NEWS」)、パソコン分野への参入、ソフトウェア受託開発事業の拡大などにつながっていった。人柄は「洒脱」「豪快」「男気」など様ざまな言葉で評されるが、緻密な計算の上での決断が経営を好転させ、東証2部上場、1部上場につながっていく。